Ⅰ列王記4:21(2023/08/02)
【4:21】
『ソロモンは、大河からペリシテ人の地、さらには、エジプトの国境に至るすべての王国を支配した。これらの王国は、ソロモンの一生の間みつぎものを持って来て、彼に仕えた。』
神はダビデの支配力をソロモンに継がせ、その支配力はますます強まったので、『ソロモンは、大河からペリシテ人の地、さらには、エジプトの国境に至るすべての王国を支配し』ました。『大河』とはユーフラテス川のことです。地図を見ても分かりますが、このような支配の範囲は実に広い領域でした。これはイスラエル国の歴史上、支配した最大の領域でした。このことからソロモンは実に強大な権力を持っていたことが分かります。神がそのような権力をソロモンに与えられたのです。ソロモンの支配は、『大河』より北には及んでいませんでした。そこは古代で有名だったスキタイ人の地域です。またその支配は『エジプトの国境』を越えることもありませんでした。何故なら、エジプトはパロに支配されていたからです。しかし、『ペリシテ人の地』はソロモンの支配下にありました。神がペリシテ人たちをイスラエルに渡されたからです。このようなソロモンの支配力は当然ながら神の御恵みによりました。もし神が恵まれなければ、ソロモンはここまで多くの国を支配していなかったでしょう。
ソロモンが支配していたこれらの国は、『ソロモンの一生の間みつぎものを持って来て、彼に仕えた』のです。つまり、ダビデと同じくソロモンは王を支配する王、すなわち「大王」でした。ソロモンは支配していた全ての国から『みつぎもの』を求めたはずです。しかし、その『みつぎもの』がどのような内容だったかは詳しく分かりません。『仕えた』と書かれているのは、その王国が宗主国であるイスラエルの益を求め、イスラエルの意向に沿って僕のごとく歩んだという意味です。このようなソロモンの時代は、イスラエルの歴史上、最強の時代でした。ダビデ時代でさえもこのソロモン時代には及びませんでした。
このようにして、多くの領域を与えるとアブラハムに対して言われた神の約束は成就しました。それは神がアブラハムに約束されてから、およそ800年後のことでした。アブラハムの時代では、まだその約束が成就されませんでした。アブラハムにはとてつもなく大きな約束が与えられたのです。ところがアブラハムはそのような神の約束を、まだ成就されていないのに固く信じました。だからこそ、アブラハムは真の信仰者なのです。真の信仰者は幸いな人です。こういうわけで、ルカの福音書ではこう言われているわけです。『主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、なんと幸いでしょう。』