【6:9】
『彼は神殿を建て、これを完成するにあたって、神殿の天井を杉材のたるきと厚板でおおった。』
宮の天井は『杉材のたるきと厚板』で覆われました。天井を覆うこれらの物も最高級だったはずです。先に見た通り、宮は高さが13.2mもありましたから、下から天井まではかなりの距離です。また宮は長さと幅がかなりの大きさだったので、天井もかなりの大きさだったでしょう。ですから、宮の天井を覆うというのは、かなりの大仕事だったはずです。台を幾つも積み重ねて天井の作業をしたのでしょうか、それとも梯子と板を巧みに組み合わせて作業したのでしょうか。どのような作業方法だったかは分かりませんが、ソロモンの英知により、安全で確かな作業が為されたはずです。建築師たちの経験と知恵も役立てられたかもしれません。先にも見た通り、宮の場所で工事音が聞かれるべきではありませんでした。ですから、天井を覆う『杉材のたるきと厚板』も、宮から離れた場所であらかじめ加工済みとされたはずです。天井を覆う際は、強力な接着剤でも使われたのでしょうか。どのようにして『杉材のたるきと厚板』で覆われたかは分かりません。しかし、それらが釘を打ち付けることにより覆われなかったのは確かです。何故なら、釘で打ち付けるならば工事音が出てしまうからです。この天井を覆う作業は、宮が『完成する』時期に行なわれました。恐らくこの作業は完成直前の作業の一つだったかもしれません。この作業をする頃には、もう宮のほとんど全てが完成していたはずです。「もうこれでやっと完成するのだ。」といった感じだったのでしょう。
【6:10】
『神殿の側面に脇屋を建てめぐらし、その各階の高さは五キュビトにして、これを杉材で神殿に固着させた。』
この箇所は、脇屋について書かれていた先の箇所(Ⅰ列王記6:5~6)を補足しています。この箇所によれば、脇屋は『神殿の側面』に建て増しされました。すなわち、神殿の内側ではありませんでした。また『その各階の高さは五キュビト』すなわち2.2mでした。各階の高さを合計すると6.6mとなります。宮の高さは13.2mです。この脇屋は宮に『杉材で』『固着』されました。この『杉材』は最高の品質だったことでしょう。またこの脇屋を固着させる際も、やはり工事音が聞かれないようにされたはずです。