【6:14】
『こうして、ソロモンは神殿を建て、これを完成した。』
こうしてソロモンにより宮が建てられました。ソロモンによるというのがポイントです。何故なら、これはソロモンが宮を建てる者として定められていたということだからです。他のいかなる人物も、宮の建設者としては定められていませんでした。つまり、ソロモンが建設者として神の御心に適っていました。しかし、どうしてソロモンが御心に適っていたのでしょうか。それはソロモンの治世にイスラエルに平和が訪れたからです。平和な時期に宮が建てられるのは、そこに住まわれる平和の神にとって望ましいことなのです。もし神が例えば単なる「戦いの神」でしかなかったとすれば、宮は激しい戦争時にでも建てられていたことでしょう。しかも、戦いを愛する好戦的な王の治世において宮が建てられていたはずです。しかし、神は出エジプト記で『いくさびと』(15:3)と言われているものの平和の神でもあられ、平和を愛されます。ですから、神は平和な時代に宮を建てさせられたのです。またソロモンが宮の建設を『完成』することができたのは、全く神の御恵みによりました。というのも神の御恵みによらなければ良いことは何もないからです。もしソロモンが建設者として御心でなければ、ソロモンは決して宮を完成させることができませんでした。その場合、工事中に大きな妨害が入ったり、ソロモンがやる気を無くすなどして、宮は完成まで至らなかったでしょう。
【6:15】
『彼は神殿の内側の壁を杉の板で張り、神殿の床から天井の壁に至るまで、内側を板で張った。なお神殿の床はもみの木の板で張った。』
ここからは宮の工事における詳しい説明が書かれています。ソロモンが建てた宮の内部は、どこも板張りとされました。この板はどれもそれ以上のものがない最高級のものだったはずです。最高の素材が宮で使われるのは、栄光の神に相応しいことなのです。もし最高級の素材を宮で使わなければ、それは神を侮辱することになるのです。