【11:35】
『しかし、わたしは彼の子の手から王位を取り上げ、十部族をあなたに与える。』
神は、ヤロブアムに『十部族』を与えることとされました。神は12部族を全てソロモンから取り上げませんでした。そのようにした場合、ダビデとエルサレムが蔑ろにされてしまうからです。神は誠実な御方ですから、そういったことはされませんでした。しかし、どうしてヤロブアムには「10」の部族が与えられたのでしょうか。「9」とか「8」では駄目だったのでしょうか。また「9部族と1部族の半分」とか「8部族と1部族の半分」では駄目だったのでしょうか。神が10の部族をヤロブアムに与えるのは、ソロモンに対する刑罰のためです。何故なら、10部族を取り上げるのがソロモンの子孫に対する最大のダメージとなるからです。9部族でも大きなダメージとなりますが、10部族のほうがダメージは大きいのです。ソロモンの酷い堕落は非常に大きな刑罰を受けるに値しました。ですから、神は上限ギリギリの『十部族』をソロモンから取り上げてヤロブアムに与えるのです。またこれは数字的な意味もあると思われます。これは「10」であり、10は聖書で完全数です。つまり、これはヤロブアムに与えられる『十部族』の群れが豊かだったことを示しているのでしょう。実際、10の部族におけるイスラエル人が豊かな群れだったことは間違いありません。
【11:36】
『彼の子には一つの部族を与える。それはわたしの名を置くために選んだ町、エルサレムで、わたしのしもべダビデがわたしの前にいつも一つのともしびを保つためである。』
ソロモンの子孫には『一つの部族』しか残されなくなります。これはダビデのゆえにそうされるべきだったからです。神は御自分の僕ダビデに連なる者がエルサレムで支配しているのを望んでおられます。ですから、もしダビデが考慮されなかったとすれば、ソロモンからは全ての部族が取り上げられていたはずです。しかし、ソロモンの治世では、まだこの刑罰が下されません。ソロモンはこの刑罰において直接的な痛みを受けないのです。その痛みを受けるのはソロモンの子孫です。往々にして先祖のゆえに子孫が悲惨を味わわねばならなくなります。