聖書の学び

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Ⅰ列王記20:2~4(2024/07/08)

【20:2~3】
『町に使者たちを遣わし、イスラエルの王アハブに、言わせた。「ベン・ハダデはこう言われる。『あなたの銀と金は私のもの。あなたの妻たちや子どもたちの最も美しい者も私のものだ。』」』
 ベン・ハダデに攻められたイスラエルは、アラムに対抗することができませんでした。勝負は決まりました。ベン・ハダデがイスラエルを屈服させることになったのです。そこでベン・ハダデはサマリヤの『町に使者たちを遣わし』ました。これはイスラエル王に降伏させるためです。この通り、ベン・ハダデは征服した国の王を殺さず、生かしておく方針を持っていました。こうであれば国が征服されても王はずっと生き続けることになります。しかし、屈服させられた王は莫大な貢物と支配に苦しめられるのです。このようにしてベン・ハダデは『三十二人の王』を自分の支配下に置いてきたのでしょう。この時に遣わされた『使者たち』が実際に何人いたかは分かりません。また使者たちがどのような雰囲気だったのかも分かりません。彼らがサマリヤまでどのぐらいかけて行ったのかも分かりません。この『使者たち』はベン・ハダデからの言葉として、アハブの持つ『銀と金』はベン・ハダデの所有物であると告げます。これはつまりアハブから『銀と金』を求めています。またベン・ハダデから遣わされた使者たちは、アハブの『妻たちや子どもたちの最も美しい者』もベン・ハダデの所有物であると告げます。これもアハブから妻や子を求めているのです。このようなベン・ハダデの態度は、傲慢だったと思う人もいるでしょう、しかし、征服した者が負けた者の所有物を奪い取るのは普通のことです。敗戦国となったドイツも、莫大な借金を負わされ、敗けたことを強く思い知らされました。古代ローマも、屈服させた王とその国に実に莫大な貢物を課し、金銭的な負担が大いにかかるようにしました。戦勝国は敗戦国を全く支配し、全てを好きなように取り扱うものなのです。

 

【20:4】
イスラエルの王は答えて言った。「王よ。仰せのとおりです。この私、および、私に属するものはすべてあなたのものです。」』
 ベン・ハダデから遣わされた使者たちの言葉を聞いたアハブ王は、その言葉を完全に受け入れました。つまり、アハブはベン・ハダデに対して降伏したのです。アハブとしては不本意だったでしょうが、このように答えるしかありませんでした。もし素直に服従しなければ悲惨な状態となる可能性がかなり高かったからです。