Ⅰ列王記20:25(2024/07/30)
【20:25】
『あなたは失っただけの軍勢と馬と戦車とをそれだけ補充してください。彼らと平地で戦うなら、きっと私たちのほうが彼らより強いでしょう。」彼は彼らの言うことを聞き入れて、そのようにした。』
アラム王の家来たちは、総督を新しく戦いの指揮官に任命したなら、『失っただけの軍勢と馬と戦車とをそれだけ補充』するように提案します。この失われた『軍勢と馬と戦車』とは、先の戦いで失われたものです。つまり、家来たちは戦力を元通りにすべきだと言うのです。アラムは強大な国でしたから『補充』することができたでしょう。このような補充もできないぐらいであれば、そもそもアラムは32人もの王を服させるまで強大にはならなかったはずです。このように戦力を補充するのは、これからまたイスラエルに戦いを仕掛けるためでした。アラムはイスラエルに負けたものの全く懲りていませんでした。もし懲りていたならば、またイスラエルと戦おうとはしなかったはずです。アラム人たちは、ヤハウェを単なる『山の神』としか思っていませんでしたから、山の戦いでイスラエルが強かったと考えました。しかし、もしアラムがイスラエル『と平地で戦うなら、きっと私たちのほうが彼らより強い』とアラム人たちは考えました。確かに、もしヤハウェが単なる山の神でしかなければ、彼らが考えた通りアラムはイスラエルより平地において強かったでしょう。間違った理解に基づくならば、その結果も間違ったこととなるのがしばしばです。この時のアラム人たちはヤハウェについて間違った認識を持ちましたから、これからアラム人たちが味わう結果も想定と違ったものになったのです。
このような家来たちの提案は、それを聞いたアラム王にも恐らく良いと思えたはずです。そのためでしょう、アラム王はこの提案『を聞き入れて、そのようにした』のです。アラム王が家来たちの提案を聞き入れたのは、神がそうなるのを御心とされたからです。それというのも神はこれからアラムをイスラエルに対してまた負けるように定めておられたからです。つまり、アラムがまたイスラエルに負けるため、アラムは思い違いに基づく戦争の準備をするべきだったのです。