聖書の学び

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Ⅰ列王記22:31~32(2024/10/05)

【22:31】
『アラムの王は、自分の配下の戦車隊長たち三十二人に命じて言った。「兵や将校とは戦うな。ただイスラエルの王を目ざして戦え。」』
 『アラムの王』であるベン・ハダデには、『配下の戦車隊長たち三十二人』がいました。この「32」(人)という数字については、もう既に述べておいた通りです。この『戦車隊長たち』に、ベン・ハダデはアハブだけを狙うように命じます。『兵や将校とは戦うな。』ともベン・ハダデは言いました。これはアハブを打ち取れば、すぐにも戦いに勝利できるからでしょう。王が殺されたならば、配下の隊長たちはもうどうしようもなくなるからです。つまり、ベン・ハダデは戦いにおける効率化を求めたことになります。ベン・ハダデがこのように命じたのは、神の罰が関わっていたはずです。神は、何としてもアハブを罰して死なせようとされました。ですから、神はベン・ハダデが誰よりもアハブを狙うよう戦車隊長たちに命じさせたのです。

 

【22:32】
『戦車隊長たちはヨシャパテを見つけたとき、「確かにあれはイスラエルの王に違いない。」と思ったので、彼のほうに向かって戦おうとした。』
 戦いが始まると、アラムの隊長たちはヨシャパテをイスラエル王だと勘違いしました。何故なら、ヨシャパテは王服を着ていたからです。アラムの隊長たちはイスラエルの王を見たことが無かったのでしょう。ですから、王服を着ているというのでヨシャパテがイスラエル王だと勘違いしてしまったのです。このため、アラムの隊長たちはヨシャパテ『のほうに向かって戦おうとし』ました。これはベン・ハダデから命じられた通りのことです。このようになることこそ、アハブの狙いだったのでしょう。このままヨシャパテがイスラエル王だと思われたまま殺されれば、もうイスラエル王は殺されたことになりますから、真のイスラエル王であるアハブは殺されることがなくなるはずです。こうしてアハブは神の刑罰を免れるつもりだったのかもしれません。