【9:1~3】
『「腰に帯を引き締め、手にこの油のつぼを持って、ラモテ・ギルアデに行きなさい。そこに行ったら、ニムシの子ヨシャパテの子エフーを見つけ、家にはいって、その同僚たちの中から彼を立たせ、奥の間に連れて行き、油のつぼを取って、彼の頭の上に油をそそいで言いなさい。『主はこう仰せられる。わたしはあなたに油をそそいでイスラエルの王とする。』』
エリシャは預言者のともがらをラモテ・ギルアデへ行かせようとします。そこでエフーに神の言葉を告げ知らせるためです。若い者は、このエフーがイスラエル王になるという神の言葉を知らせなければなりません。神はエフーが次のイスラエル王になることを定めておられました。つまり、当時の王であるヨラムの子が次の王になるのではありません。神の御心は、エフーが次のイスラエル王になることでした。ですから、その御心の通り、これからイスラエルではエフーが王となります。ヨラムの子孫が王にならないのは、これから後の箇所で見るように、神がアハブ家に呪いを注がれるからでした。
若い者が『油のつぼ』を持って行くのは、エフーを王にするための任職用の油です。当時のイスラエル社会では、王の任職時に油を注ぐ儀式が行なわれていました。
エリシャが若い者に『腰に帯を引き締め』るよう命じたのは、心構えを強く持たせるためです。若い者はこれからエフーに極めて重要な事柄を告げ知らせに行くのです。このため、覚悟を決めて行かなければなりませんでした。
エフーを『奥の間に連れて行』くべきだったのは、全てが穏健に進められるためでしょう。若い者がエフーに対し語る言葉と行なう事柄はかなり重要な意味を持っていますから、妨げられるべきではなかったのです。もし大勢がいる前で言ったり行なったりすれば、円滑に事を行なえない可能性もあったはずです。