聖書の学び

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Ⅱ列王記9:22(2025/09/11)

【9:22】
『ヨラムはエフーを見ると、「エフー。元気か。」と尋ねた。エフーは答えた。「何が元気か。あなたの母イゼベルの姦淫と呪術とが盛んに行なわれているかぎり。」』
 ヨラムはエフーに対し、ごく普通の挨拶をしました。まだこの時はエフーの危なさに全く気付いていなかったのです。このような王の挨拶に対し、エフーは『何が元気か。』と答えます。どうしてこう答えたかと言えば、それは『イゼベルの姦淫と呪術とが盛んに行なわれている』からです。つまり、ヨラムの母イゼベルが邪悪なことにふけっているのにもかかわらず呑気に挨拶でもしている場合か?とエフーは言いたいわけです。挨拶などしている暇があったらイゼベルの悪にどう対処すべきか考えたらどうか、と。ここで言われているイゼベルの『姦淫』とは偶像崇拝のことです。つまり、これは霊的な姦淫についてです。聖書は偶像崇拝を霊的な姦淫としています。それは実に大きな罪です。『呪術』というのは文字通りの呪術でしょう。イゼベルは異邦人でしたから、異教徒の呪術にふけっていたわけです。それは聖書で死罪に定められています。『呪術を行なう女は生かしておいてはならない。』と律法にあります。この2つの極悪をイゼベルは『盛んに』行なっていました。ですから、どれだけイゼベルが邪悪に染まっていたかよく分かります。あまりにも邪悪だったため、大量虐殺するという悪をさえ行なったわけです。