聖書の学び

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Ⅰ列王記7:45~46(2023/09/29)

【7:45~46】
『ヒラムがソロモン王の注文により主の宮のために作ったすべての用具は、みがきをかけた青銅であった。王は、ヨルダンの低地、スコテとツァレタンとの間の粘土の地で、これらを鋳造した。』
 ヒラムがこれらの物を作るために使われたのは『みがきをかけた青銅』でした。青銅を磨くのにも巧みな技術が必要となったはずです。この青銅は磨かれねばなりませんでした。何故なら、主の宮は完全とされるべきだったからです。青銅がしっかり磨かれてこそ、主の宮も完全となるのです。しかし、この青銅がどのようにして、またどのような用具により磨かれたのかは分かりません。宮のために使われる青銅だったのですから、最高の方法により、また最高級の用具により磨かれたのでしょう。このような青銅の仕事が行なわれるため、どうしてもヒラムが必要だったのです。神は御自分の宮のため、ヒラムが青銅細工師となるよう定めておられました。もしまだ宮が作られなかったとすれば、ヒラムが生まれていたかどうか分かりませんし、生まれていても巧みな青銅細工師にはならなかったかもしれません。これらは『ヨルダンの低地、スコテとツァレタンとの間の粘土の地で』『鋳造』されました。そこはヨルダン川における中央部分の東側です。またそこはギルアデの地であり、ガド族の相続地でした。そこは『粘土の地』でしたから、粘土が豊かに得られる地だったのでしょう。これらの物は『ヨルダンの低地』で鋳造されてから、南西に離れたエルサレムまでヨルダン川を渡って運ばれたことでしょう。