【7:17】『王は例の侍従、その腕に王が寄りかかっていた侍従を門の管理に当たらせたが、』 穀物が安値で売られるようになった時、イスラエル王は、不信仰なことを口にした侍従を門の管理に当たらせました。王は自分自身の意思でそうするのが良いと思った…
【7:16】『そこで、民は出て行き、アラムの陣営をかすめ奪ったので、主のことばのとおり、上等の小麦粉一セアが一シェケルで、大麦二セアが一シェケルで売られた。』 アラム軍が逃げ去っていたことをイスラエル人は知りましたから、もうアラム軍により攻…
【7:14~15】『彼らが二台分の戦車の馬を取ると、王は、「行って、偵察して来なさい。」と命じ、アラムの陣営のあとを追わせた。彼らはアラムのあとを追って、ヨルダン川まで行った。ところが、なんと、道は至る所、アラムがあわてて逃げるとき捨てて…
【7:13】『すると、家来のひとりが答えて言った。「それでは、だれかにこの町に残っている馬の中から五頭だけ取らせ、その者たちを遣わして偵察してみましょう。どうせ彼らはこの町に残っているイスラエルの全民衆と同じめに会い、または、すでに滅ぼさ…
【7:12】『王は夜中に起きて家来たちに言った。「アラムが私たちに対して計ったことをあなたがたに教えよう。彼らは私たちが飢えているのを知っているので、陣営から出て行って野に隠れ、あいつらが町から出て来たら、生けどりにし、それから町に押し入…
【7:10~11】『彼らは町に行って、門衛を呼び、彼らに告げて言った。「私たちがアラムの陣営にはいってみると、もう、そこにはだれもおらず、人の声もありませんでした。ただ、馬やろばがつながれたままで、天幕もそっくりそのままでした。」そこで門…
【7:9】『彼らは話し合って言った。「私たちのしていることは正しくない。きょうは、良い知らせの日なのに、私たちはためらっている。もし明け方まで待っていたら、私たちは罰を受けるだろう。さあ、行って、王の家に知らせよう。」』 らい病人たちがアラ…
【7:8】『このらい病人たちは、陣営の端に来て、一つの天幕にはいり、食べたり飲んだりして、そこから、銀や金や衣服を持ち出し、それを隠しに行った。また、戻って来ては、ほかの天幕にはいり、そこから持ち出し、それを隠しに行った。』 アラムの陣営は…
【7:6~7】『主がアラムの陣営に、戦車の響き、馬のいななき、大軍勢の騒ぎを聞かせられたので、彼らは口々に、「あれ。イスラエルの王が、ヘテ人の王たち、エジプトの王たちを雇って、われわれを襲うのだ。」と言って、夕暮れになると、彼らは立って逃…
【7:5】『こうして、彼らはアラムの陣営に行こうと、夕暮れになって立ち上がり、アラムの陣営の端まで来た。見ると、なんと、そこにはだれもいなかった。』 4人のらい病人は、何とかして生き延びようとアラムの陣営まで行きました。彼らが『夕暮れになっ…
【7:3~4】『さて、町の門の入口に四人のらい病人がいた。彼らは互いに言った。「私たちはどうして死ぬまでここにすわっていなければならないのだろうか。たとい、私たちが町にはいろうと言っても、町はききんなので、私たちはそこで死ななければならな…
【7:2】『「確かに、あなたは自分の目でそれを見るが、それを食べることはできない。」』 侍従が実に不遜なことを言ったので、エリシャは彼に対する宣告の言葉を述べました。エリシャは、この侍従が安値で売られることとなる穀物を見ても決して食べられな…
【7:2】『しかし、侍従で、王がその腕に寄りかかっていた者が、神の人に答えて言った。「たとい、主が天に窓を作られるにしても、そんなことがあるだろうか。」』 神の言葉を告げ知らせたエリシャに対し、王の侍従は実に不遜な言葉を口にしました。この侍…
【7:1】『エリシャは言った。「主のことばを聞きなさい。主はこう仰せられる。『あすの今ごろ、サマリヤの門で、上等の小麦粉一セアが一シェケルで、大麦二セアが一シェケルで売られるようになる。』」』 王から遣わされた使者がエリシャのもとに着くと、…
【6:33】『これ以上、何を私は主に期待しなければならないのか。」』 この時のイスラエルは、あまりの悲惨さにより、苦難の思いが満ちていたでしょう。そういった中で神に対する信仰も弱まっていました。ですから、王から遣わされた使者は『これ以上、何…
【6:33】『「見よ。これは、主からのわざわいだ。』 イスラエル王から遣わされた使者は、その時に起きていた飢饉とアラム軍の包囲を『主からのわざわい』だと言っています。これは正しくその通りでした。イスラエルが罪を犯していたため、呪いとしてその…
【6:33】『彼がまだ彼らと話しているうちに、使者が彼のところに下って来て言った。』 エリシャは、王の遣わした使者が、家の中に入らないことを望みました。ところがエリシャと長老たちがまだ話をしている間に、当の使者がもうエリシャの家に着きました…
【6:32】『しかし、その使者がエリシャのところに着く前に、エリシャは長老たちに言った。「あの人殺しが、私の首をはねに人を遣わしたのをご存じですか。気をつけなさい。使者が来たら、戸をしめ、戸を押してもはいれないようにしなさい。そのうしろに…
【6:32】『王はひとりの者を自分のもとから遣わした。』 イスラエル王は、エリシャへの憎しみから、エリシャを処刑するために使者を遣わしました。それは『ひとりの者』であり、二人とか三人ではありませんでした。また軍隊とか何かの部隊が遣わされるこ…
【6:32】『エリシャは自分の家にすわっており、長老たちも彼といっしょにすわっていた。』 イスラエル王がエリシャの処刑を決めた時、エリシャは自分の家にいました。そこには『長老たちも彼といっしょにすわっていた』のですが、『長老たち』とは古代ユ…
【6:31】『彼は言った。「きょう、シャファテの子エリシャの首が彼の上についていれば、神がこの私を幾重にも罰せられますように。」』 アラム軍に包囲されていたため、サマリヤには惨めな状況がありました。そのような状況にあって、イスラエル王は、女…
【6:30】『彼は城壁の上を通っていたので、民が見ると、なんと、王は服の下に荒布を着ていた。』 イスラエル王が女の悲惨な話を聞いて服を引き裂いた時、王は『城壁の上を通っていたので』、荒布を服の下に着ているのが見えました。それまでは服で隠れて…
【6:30】『王はこの女の言うことを聞くと、自分の服を引き裂いた。』 女の話したことが実に衝撃的だったので、王は自分の着ていた服を引き裂きました。その話により王の心は衝撃で引き裂かれました。その心の衝撃が、服が引き裂かれることで、実際に示さ…
【6:28~29】『それから王は彼女に尋ねた。「いったい、どうしたというのか。」彼女は答えた。「この女が私に『あなたの子どもをよこしなさい。私たちはきょう、それを食べて、あすは私の子どもを食べましょう。』と言ったのです。それで、私たちは、…
【6:27】『王は言った。「主があなたを救われないのなら、どのようにして、私があなたを救うことができようか。打ち場の物をもってか。それとも、酒ぶねの物をもってか。」』 女から助けを求められたイスラエル王でしたが、状況がかなり酷かったので、王…
【6:26】『イスラエルの王が城壁の上を通りかかると、ひとりの女が彼に叫んで言った。「王さま。お救いください。」』 アラム軍に包囲されている最中にあって、イスラエル王がサマリヤの城壁を通ると、ある女が救いを求めて王に叫びました。すぐ後の箇所…
【6:25】『そのころ、サマリヤには、ひどいききんがあった。そのうえ、彼らが包囲していたので、ろばの頭一つが銀八十シェケルで売られ、鳩の糞一カブの四分の一が銀五シェケルで売られるようになった。』 サマリヤはアラム軍に包囲されていましたから、…
【6:25】『そのころ、サマリヤには、ひどいききんがあった。』 この時のサマリヤにはかなりの飢饉がありましたが、これは罪を犯していたために注がれていた呪いでしょう。もしイスラエルが正しく歩んでいれば、飢饉は生じていなかったでしょう。神に祝福…
【6:24】『この後、アラムの王ベン・ハダデは全軍を召集し、サマリヤに上って来て、これを包囲した。』 アラムの略奪隊がもてなされて帰ってから後、今度はアラム王が全軍によりサマリヤを包囲しました。イスラエルはアラムと平和な関係を保つことができ…
【6:23】『それからはアラムの略奪隊は、二度とイスラエルの地に侵入して来なかった。』 このような出来事があってから、もうアラムの略奪隊は、イスラエルに侵入しなくなりました。これまでは何度も侵入していたのでしょう。ですから、イスラエル王はエ…