聖書の学び

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Ⅰ列王記8:35(2023/10/29)

【8:35】
『彼らがあなたに罪を犯したため、天が閉ざされて雨が降らない場合、』
 天候は全て神の支配下にあります。神は御自分の御心のままに天候を動かされます。天候は神と無関係に変わると考える無神論や、機械的に動かされるまま天候が決まるとする理神論は、誤っています。このように理解するのは呪われているからです。何故なら、このように理解する人間には信仰が与えられていないからです。天候は神の支配にありますから、もしイスラエル人が神に罪を犯すならば、『天が閉ざされて雨が降らな』くなってしまいます。このことは律法ではっきり示されています。勿論、イスラエルが罪を犯した全ての場合に、このような悲惨が起こるというのではありません。何故なら、罪に対して他の悲惨が下される場合もあるからです。神は御心のままに下される悲惨を決められます。ここで言われている『罪』とは一般的なことですから、具体的な罪を特定する必要はありません。神は御自分の民が罪を犯すのを喜ばれません。ですから、『彼らがあなたに罪を犯した』ならば、裁きとして『雨が降らない』という悲惨をお与えになるのです。実際にイスラエルでこのようなことが起こったのです。イスラエルが不敬虔だったアハブの時代に、3年6か月もの間、イスラエルには雨が降りませんでした。このため、イスラエルの地は不作となり、人々は飢饉に悩まされたのです。今でも雨が降らず不作になったならば、それは何かの罪が原因としてあります。つまり、神から裁かれるので雨が降らず不作となるのです。しかし、今の時代でこのような理解を持てている人はごく稀にしかいません。誰も不作の背景に神罰を見出せないのです。