聖書の学び

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Ⅰ列王記11:9~11(2024/01/10)

【11:9~10】
『主はソロモンに怒りを発せられた。それは彼の心がイスラエルの神、主から移り変わったからである。主は二度も彼に現われ、このことについて、ほかの神々に従って行ってはならないと命じておられたのに、彼は主の命令を守らなかったからである。』
 神が『ソロモンに怒りを発せられた』のは当然でした。何故なら、ソロモンは主なる神を裏切ったからです。多くの夫は妻が不倫をするならば、大いに怒ることでしょう。神がソロモンに怒られたのは、これとよく似ています。神はこのことで『二度も彼に現われ』ておられました。『現われ』たのはどのような仕方だったのでしょうか。それは夢か幻においてでしょう。しかし、二度とも同じ現われ方だったかどうかは分かりません。そのように現われた神は、ソロモンが『ほかの神々に従って行ってはならないと命じておられたのに、彼は主の命令を守らなかった』のです。これでは神がソロモンに怒られるのは当然過ぎることでした。この件における非は全くソロモンにあります。神に非は全くありませんでした。

 

 この通り、神は聖徒たちが裏切るならば怒りを発されます。それはソロモンだけに限られないのです。そのようになれば聖徒たちは霊的にも実際的にも悲惨なことになります。ですから、聖徒たちは神への忠実さから離れないようにすべきなのです。

 

【11:11】
『それゆえ、主はソロモンに仰せられた。「あなたがこのようにふるまい、わたしが命じたわたしの契約とおきてとを守らなかったので、』
 このようにソロモンは神の『契約とおきてとを守』りませんでした。『契約』とは、神とイスラエル人における主従契約のことです。『おきて』とは律法であり、ここでは偶像崇拝に関する『おきて』が言われていると考えるべきでしょう。ソロモンのこういった『ふるまい』は実に邪悪で忌まわしいものでした。ソロモンは神から実に多くの御恵みを受けていました。またソロモンは民の代表者として律法を守る大きな義務と責任がありました。このようなソロモンが神を裏切ったのですから、その『ふるまい』はあまりにも罪深いものでした。