聖書の学び

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Ⅰ列王記18:20(2024/05/23)

【18:20】
『そこで、アハブはイスラエルのすべての人に使いをやり、預言者たちをカルメル山に集めた。』
 アハブは、エリヤの求めを拒むこともできました。しかし、アハブは全くエリヤの求め通りにしました。アハブは神を蔑ろにしていたので、エリヤに必ず勝てると思ったのでしょうか。1人対950人であれば勝利できる可能性が高いと予想したのでしょうか。それとも、もし拒んだらエリヤから自信が無いと思われるのを心配したため、弱みを見せぬようエリヤが求めた通りにしたのでしょうか。ここでアハブがどういった思いからエリヤの求めに応じたかは書かれていません。いずれにせよ、アハブがエリヤに応じたのは、神がアハブの心に応じるよう働きかけたからでした。何故なら、ソロモンが箴言で言っている通り、『王の心は主の御手のうちにあって水の流れのようだ』からです。「主は御心のままにその向きを変えられる」のです。ですから、アハブの心はエリヤに応じるよう神から動かされたことが分かるのです。こうしてアハブは『イスラエルのすべての人に使いをやり』ました。これはエリヤが『全イスラエル』を集めるよう指示したからです。当時の偶像崇拝は全イスラエルにとって重大な関わりがある問題でした。ですから、神とバアルのどちらが真の神か明らかにされる際は、全イスラエルがその場に集うべきだったのです。またアハブは偶像に仕える『預言者たちをカルメル山に集め』ました。これもエリヤに指示された通りのことです。このようにして真の神を明らかにする非常に重要な戦いが行なわれることとなったのです。こういった霊的な戦いは、神が望まれたことでした。