聖書の学び

聖書の学び

Ⅰ列王記6:29~30(2023/09/07)

【6:29】
『神殿の周囲の壁には、すべて、奥の間も外の間も、ケルビムの彫刻、なつめやしの木と花模様の彫り物を彫った。』
 宮の壁はどこも柄が刻まれていました。つまり、宮の壁は単純な外観ではありませんでした。ちょうど人間の顔がのっぺらぼうのようにはされなかったのと同じです。この壁に刻まれた柄も、最高の芸術家か一級の職人が刻んだのでしょう。誰がこのことを疑うでしょうか。壁に刻まれた柄は3種類ありました。これは「3」ですから、壁の存在を強調していると思われます。まず一つ目は『ケルビムの彫刻』でした。宮の壁がどこもケルビムの彫刻で彫られていたというのは、宮が全く守られていたということです。実際、宮は全く保護されていました。それは神がそこにおられる宮だったからです。二つ目は『なつめやしの木』です。なつめやしは聖書において力強さの象徴です。つまり、この柄は宮が堅固だったことを示します。なつめやしの木が大嵐の中でもしぶとく耐え忍ぶように、宮も堅固であり続けたのです。三つ目は『花模様』でした。聖書において花は儚さの象徴です。しかし、宮の彫刻における花が、そのような意味を示していたと考えるべきではないでしょう。これは単に宮の美しさを際立たせるためだったはずです。

 

【6:30】
『神殿の床には、奥の間も外の間も、金をかぶせた。』
 宮の床はどこも金張りとされましたが、これも純金だったでしょう。宮はどこもかしこも金ばかりだったのです。宮を見る者、特に内部を見る者は目も眩まんばかりとなったかもしれません。このような金張りは栄光の神にとって相応しいものでした。