聖書の学び

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Ⅰ列王記8:36(2023/10/31)

【8:36】
『あなたご自身が天でこれを聞き、あなたのしもべたち、あなたの民イスラエルの罪を赦し、彼らの歩むべき良い道を彼らに教え、あなたの民に相続地としてお与えになったあなたの地に雨を降らせてください。』
 神は、このように祈ったイスラエルの祈りを聞いて下さいます。何故なら、イスラエルが悔い改めたからです。神は悔い改めた者の祈りに御耳を傾けて下さいます。こうして、神は『イスラエルの罪を赦し』て下さいます。この『赦し』は、先の箇所で見た場合と同じで、イエス・キリストによります。というのも、キリストの象徴である犠牲動物をイスラエルは生贄として神に捧げるからです。ここでソロモンが『あなたのしもべたち』また『あなたの民イスラエル』と言っているのは、少しニュアンスが違います。しかし、どちらも同じイスラエルのことを言っています。御民を赦して下さった神は、『彼らの歩むべき良い道を彼らに教え』て下さいます。『良い道』とは律法のことです。こうしてイスラエル人は律法で命じられている神の命令を守って歩むようになるのです。それまでイスラエル人は、その律法を守っていませんでした。ですから、正しい道から逸れて歩んでいたのです。こうして神は、またイスラエルの地に『雨を降らせてくださ』います。悲惨を齎していた罪が悔い改められたのですから、その悲惨も取り去られるわけです。もしイスラエルが罪に留まり続ければ悲惨な状況もずっと続いていました。今でも不作と飢饉にどこかの国や地域が長く悩まされるのであれば、やはりそれは罪が原因としてあります。そのような場合、罪を悔い改めて止めるならば、悲惨な不作と飢饉も取り去られることとなります。罪が悲惨の原因ですから、罪を残したまま自分たちで何か解決しようとしても無駄なことです。罪を悔い改めることが実際的な問題解決となるのです。