聖書の学び

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Ⅰ列王記17:5~6(2024/05/05)

【17:5~6】
『それで、彼は行って、主のことばのとおりにした。すなわち、彼はヨルダン川の東にあるケリテ川のほとりに行って住んだ。幾羽かの烏が、朝になると彼のところにパンと肉を運んで来、また、夕方になるとパンと肉とを運んで来た。彼はその川から水を飲んだ。』
 烏に養われるからというのでその通りにするのは、しっかりした信仰が必要です。エリヤには堅固な信仰がありました。ですから、『彼は行って、主のことばのとおりにした』のです。エリヤはサマリヤから離れて後、東に向かい、ヨルダン川を越えました。エリヤがサマリヤに行ったのと同じ道を逆戻りしたかどうかは分かりません。

 

 エリヤが『ケリテ川のほとりに行って住』むと、『烏』がエリヤを養いました。その烏は『幾羽』でしたが、実際の数までは分かりません。ただ1羽だけでなかったと知っておけば、それで十分です。この烏たちは『朝』と『夕方』に『パンと肉とを運んで来』ました。烏がどのようにしてパンと肉を運んで来たのかは、ここで詳しく示されていません。神は無からパンと肉を生じさせ、烏に運ばせることもできました。神が誰か慈悲深い人に働きかけ、パンと肉を烏に与えさせた可能性もあります。いずれにせよ烏が運んで来た詳細はここで示されていませんから、これは分からないままでいていいのです。このようにして神は御自分の御言葉の真実性をまざまざと示されました。神が言われたことは全てその通りになるのです。神は全能であられますから、御自分の言われた通りにすることができるのです。飲料についてはエリヤが『その川から水を飲んだ』と書かれている通りです。井戸からの水ではなく、汚染された水からでもありませんでした。『ケリテ川』の『水』を飲むというのが主の御心だったのです。