聖書の学び

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Ⅰ列王記17:19(2024/05/10)

【17:19】
『彼は彼女に、「あなたの息子を私によこしなさい。」と言って、その子を彼女のふところから受け取り、彼が泊まっていた屋上の部屋にかかえて上がり、その子を自分の寝台の上に横たえた。』
 女から子どもが死んだことで責められたエリヤは、何も言い返すことができませんでした。何故なら、女が言った通り、エリヤは本当に女の息子を死なすために来たかのようだったからです。子どもが死んだのは事実でした。このような状況が起きたのですから、たとえエリヤに何か言い分があったとしても、悲しむ女に対し何か言うべきではなかったでしょう。しかし、エリヤは女から死んだ子を受け取ります。これは神にこの子を生き返らせていただくためでした。女はエリヤに子を渡し、決してそれを拒みませんでした。これは女がエリヤを『神の人』として取り扱っていたからでしょう。もし女がエリヤを神の人として取り扱っていなければ、死んだ子を渡したかどうかは分かりません。

 

 この箇所から分かる通り、エリヤは建物にある『屋上の部屋』に『泊まってい』ました。この家は女の家だったと考えられます。神はエリヤが住むようにと、この部屋を予め用意しておられました。女にとってエリヤは聖なる客人でしたから、一緒の建物に住んだとしても、部屋は別としたわけです。