聖書の学び

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Ⅰ列王記14:20(2024/03/18)

【14:20】
『ヤロブアムが王であった期間は二十二年であった。彼は先祖たちとともに眠り、その子ナダブが代わって王となった。』
 ヤロブアムが北王国イスラエルで『王であった期間は二十二年で』した。神が22年の間、このヤロブアムをイスラエルの上に王として立てておられたのです。この「22」という数字に象徴性はありません。これは分解することもできません。こうしてヤロブアムは『先祖たちとともに眠り』ました。これは先祖たちが死んだように死んだという意味です。『眠』るというのは死の暗喩です。何故なら、眠りは死とよく似ているからです。ヤロブアムがどのようにして死んだか、ここでは示されていません。また彼が何歳で死んだのかも示されていません。既に見た通り、彼は死んでから墓に葬られることがありませんでした。ヤロブアムの王家で墓に葬られるのは、あの子ただ一人だけだからです。この通り、ヤロブアムは死んでから恵みを受けることがありませんでした。彼が神に酷いことをしたので、自分も死んでから神に酷くされたのです。一方、あの子は死んでから恵みを受けました。その子は神に酷くしなかったので、神もその子が死んでから酷くされなかったのです。

 

 ヤロブアムが死ぬと、ヤロブアムの『子ナダブが代わって王とな』りました。これは神がナダブをイスラエルの次の王として立てられたことを意味します。この箇所から、北王国イスラエルの王は世襲制だったことが分かります。もし先に見たあの子が死んでいなかった場合、このナダブでなく、その子が王になっていたかどうかは分かりません。もしかしたらあの子が王になっていた可能性もあります。