聖書の学び

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Ⅰ列王記14:14(2024/03/11)

【14:14】
『主はご自分のためにイスラエルの上にひとりの王を起こされます。』
 ヤロブアムが犯した罪のため、またヤロブアムが自分の家に犯させた罪のため、神はヤロブアムの家に大きな神罰を下されます。偶像崇拝という重く酷い罪に対しては、大きな神罰が相応しいからです。このため、『主はご自分のためにイスラエルの上にひとりの王を起こされます』。『ひとりの王』とはアッシリヤ王のことです。その王が起こされた時、北王国イスラエルの王はホセアでした。このアッシリヤ王は『イスラエルの上に』起こされます。つまり、アッシリヤ王の下にイスラエルは屈従させられます。【アッシリヤ王>イスラエル】という強さの構図がそこにはあります。このアッシリヤ王は神が『ご自分のために』起こされます。神は北王国イスラエル神罰を下すためにこそ、このアッシリヤ王を起こされるのです。ですから、このアッシリヤ王は神の神罰における道具また代行者でした。神はもし御自分のためにというのでなければ、アッシリヤ王をイスラエルの上に起こされていなかったはずです。その場合であれば、そもそも北王国イスラエル神罰の対象となる偶像崇拝の罪悪に陥っていなかったことでしょう。