聖書の学び

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Ⅰ列王記14:13(2024/03/10)

【14:13】
イスラエルのすべてがその子のためにいたみ悲しんで葬りましょう。ヤロブアムの家の者で、墓に葬られるのは、彼だけでしょう。ヤロブアムの家で、彼は、イスラエルの神、主の御心にかなっていたからです。』
 ヤロブアムの子が死ぬならば、『イスラエルのすべてがその子のためにいたみ悲し』むとアヒヤは言います。何故なら、その子は王の子という重要な存在だからです。一般人における普通の子だというのではありません。イスラエルの国全体が注目する特別的な子なのです。それゆえ、その子が死んだならば国中は悲しみで満ちるわけです。また、その子はヤロブアムの家で『主の御心にかなってい』ました。その子はヤロブアムのように偶像崇拝の罪を犯していなかったのです。その子は偶像崇拝の罪を犯さなかっただけでなく、全体的に敬虔な歩みをしていたことでしょう。でなければ『主の御心にかなっていた』とは言われなかったはずです。つまり、その子だけはヤロブアム家において例外的な存在でした。このため、『ヤロブアムの家の者で、墓に葬られるのは、彼だけ』となります。彼が『主の御心にかなっていた』ので、神もその子に良くして下さるわけです。しかし、ヤロブアムの家の者でこの子以外は、墓に葬られることがありません。何故なら、その子以外は『主の御心にかなってい』ないからです。この通り、死んで葬られることにおいて、しばしばその人に対する神の御恵みもしくは呪いが示されるものなのです。この子のように御心に適っている人であれば、往々にしてしっかり葬られることとなります。しかし、御心に適っていない呪われた人であれば、往々にして呪われた葬られ方をするか葬られることさえなかったりするものです。