聖書の学び

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Ⅰ列王記19:17(2024/06/30)

【19:17】
『ハザエルの剣をのがれる者をエフーが殺し、エフーの剣をのがれる者をエリシャが殺す。』
 ここで言われている『剣』とは、王権に基づく処刑また死刑命令のことです。パウロもローマ書13章で、権威という意味の剣について述べています。ですから、ここで言われている『剣』は実際の剣というより権威における処罰であると解するべきでしょう。これから『ハザエル』がアラムの王となります。この『ハザエルの剣をのがれる者をエフーが殺し』ます。『エフー』もこれからイスラエルの王となります。そして、この『エフーの剣をのがれる者をエリシャが殺』します。エリシャもこれからエリヤの後継者として正式に任じられます。ここで言われているのは、神の宣言です。神の言われることは全て真理です。ですから、この宣言はその通りになります。また、この箇所から、エリシャの預言者としての権威は王権に等しいことが分かります。何故なら、エリシャは王の処罰から逃れた者を殺すからです。エリシャのような預言者が持つ権威は、絶大な輝きを帯びているわけです。