聖書の学び

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Ⅰ列王記19:16(2024/06/29)

【19:16】
『また、ニムシの子エフーに油をそそいで、イスラエルの王とせよ。』
 エリヤは、『ニムシの子エフーに油をそそいで、イスラエルの王と』することもしなければいけませんでした。この時のイスラエル王はアハブであり、7代目の王でした。『エフー』はこのアハブから3代後の王であり、イスラエル10代目の王となります。神はこのエフーがイスラエル王になるのを望まれました。ですから、これからエフーがイスラエルの王となるのです。誰でも神の御心に定められていなければ、決して王になることはありません。このエフーも、もし神の御心に定められていなければ、イスラエルの王にならなかったでしょう。

 

『また、アベル・メホラの出のシャファテの子エリシャに油をそそいで、あなたに代わる預言者とせよ。』
 更にエリヤは、エリシャに油を注ぎ、自分の後継者ともするべきでした。このエリシャは『アベル・メホラの出』ですが、そこはヨルダン川の中央部分辺りから10kmほど西に離れており、そこから20kmほど南西にはティルツァが、30kmほど南西にはシェケムがあります。ティシュベからは30kmほど西に離れており、ヨルダン川を渡らなければ行けません。エリヤには後継者がいることもいないことも可能でした。神はこのうちエリヤに後継者がいるのを望まれました。その後継者として神は『エリシャ』を定めておられました。ですから、これからエリシャがエリヤの油注ぎによりエリヤ『に代わる預言者と』されるわけです。エリシャが油を注がれることからも分かる通り、任職のために行なわれる油注ぎは、王だけでなく預言者にも行なわれました。