聖書の学び

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Ⅰ列王記16:3~7(2024/04/19)

【16:3~4】
『それで今、わたしはバシャとその家族とを除き去り、あなたの家をネバテの子ヤロブアムの家のようにする。バシャに属する者で、町で死ぬ者は犬がこれを食らい、野で死ぬ者は空の鳥がこれを食らう。」』
 バシャが実に罪深かったので、神はバシャとその家に大きな呪いを下すこととされました。罪と罰の度合いは正比例しています。何故なら、神は真実で正しい御方だからです。このため、非常に大きな罪を犯したバシャとその家には、非常に大きな呪いが下されねばなりませんでした。そのような呪いとして、神は『バシャとその家族とを除き去』られます。先に見た通り、バシャは罪深いヤロブアムの家を根絶やしにしました。それなのにバシャ自身もヤロブアム家のごとく罪深い歩みをしました。ですから、バシャ家もヤロブアム家のように根絶やしにされて当然なのです。このようにして神はバシャの罪悪に報復されるのです。この呪いにおいて死んだ『バシャに属する者』は、『犬』および『鳥』にその死体が食われます。つまり、墓にしっかり葬られることがありません。これは彼らが呪われていた証拠です。しかし、こうなったのは罪深かった彼らの自業自得ですから、文句を言うことはできないのです。

 

【16:5】
『バシャのその他の業績、彼の行なった事、およびその功績、それはイスラエルの王たちの年代記の書にしるされているではないか。』
 『イスラエルの王たちの年代記の書にしるされている』バシャの記録は、バシャの『治世は二十四年』(Ⅰ列王記15:33)でしたから、それなりの量だったと考えられます。二年間しか王でなかったナダブの記録より多かったことは間違いないでしょう。ここではバシャに関して『その功績』と書かれています。これはバシャが記憶に値する重要な事業を多かれ少なかれ成し遂げたからなのでしょう。

 

【16:6】
『バシャは彼の先祖たちとともに眠り、ティルツァに葬られた。彼の子エラが代わって王となった。』
 こうしてバシャは死に、自分が王となった場所である『ティルツァに葬られ』ました。バシャは例外を除いて誰も墓に葬られなかったヤロブアム家の者と異なり、墓に葬られました。しかし、バシャは葬られても、『バシャに属する者』は話がまた別でした(Ⅰ列王記16:4)。

 

 バシャが死んでから、イスラエルの王は『彼の子エラ』となりました。このエラは北王国イスラエルにおける第四代目の王であり、サウルから数えれば第七代目の王となります。もう北王国イスラエルにヤロブアムの系譜は存在しなくなりました。もしヤロブアムが堕落していなければ、イスラエルではヤロブアムの系譜がずっと続いていたことでしょう。

 

【16:7】
『主のことばはまた、ハナニの子、預言者エフーを通して、バシャとその家とに向けられた。』
 バシャとその家に対しては、神がまたエフーにより宣告の御言葉を告げられました。『また』と書かれているのは、つまり1回限りではないということです。これは神がバシャとその家に御怒りの目をずっと向けておられたからです。何故なら、神はバシャとその家の堕落を本当に憤っておられたからです。