聖書の学び

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Ⅰ列王記7:10~11(2023/09/17)

【7:10~11】
『礎は高価な石、大きな石で、十キュビトも八キュビトもあった。その上には寸法どおりの切り石、高価な石と杉材が使われていた。』
 ここまでに示された建造物の『礎は高価な石』で作られましたが、その礎が実際にどれぐらいの価値だったかまでは分かりません。その石は『十キュビトも八キュビトも』ある『大きな石』でした。ここでは単に大きさを示すため、一例として10キュビトと8キュビトが書かれているだけであり、石がどれもこの大きさしかなかったというのではありません。9キュビトの石もあったでしょうし、11キュビトまた7キュビトもあったかもしれません。このような石は工事現場まで持ち運ぶのにかなりの労苦がかかったと思われます。ソロモンの時代には、まだ今のような機械が何も無かったからです。この『礎』の『上には寸法どおりの切り石、高価な石と杉材が使われてい』ました。石が精確で高価だったのは、神と王とに相応しいことでした。『杉材』もやはり巧みに加工された最高級の素材だったはずです。また、それはどれもレバノン産だったと思われます。全てがレバノン産でなかったとしても、その多くはレバノン産だったでしょう。