聖書の学び

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Ⅰ列王記16:9~10(2024/04/22)

【16:9~10】
『彼の家来で戦車隊の半分の長であるジムリが彼に謀反を企てた。ユダの王アサの第二十七年に、ジムリははいって来て、彼を打ち殺し、彼に代わって王となった。』
 エラが酒に酔っていると、家来である『ジムリ』がエラを殺し、新たな王となります。エラが酔っていたので容易く殺せたのでしょうか。それともジムリは最初から酔っている時を狙ったのでしょうか。先に見た『王の家のつかさアルツァ』とジムリは共謀したのでしょうか。詳細はここで書かれていませんが、とにかくエラの死はこの時が主の御心だったのです。ジムリがエラ王を『打ち殺し』た方法は、ここで何も示されていません。ジムリが『はいって来』た際、他に仲間を連れていたのかどうかも分かりません。神はこのようにエラの『家来で戦車隊の半分の長であるジムリ』が逆らうようにされました。つまり、外敵からでなく内部からエラが死ぬようにされました。カエサルの場合もそうでしたが、内側から刑罰が起こるのは決して珍しくありません。このジムリは『ユダの王アサの第二十七年に』新しいイスラエル王となりましたが、この「27」という数字に意味はありません。これを「9」かける「3」に分解しても、何かの意味は見出せません。「3」はともかく、「9」は聖書で何も意味を持たないからです。このようにしてまたイスラエルでは王が新しい系譜へと切り替わりました。もはやヤロブアムの系譜は消え去り、その次の系譜であるバシャ家も流れが途絶えました。一方でユダ王国のほうはダビデから続く系譜がずっと保たれ続けていました。