聖書の学び

聖書の学び

Ⅰ列王記19:9(2024/06/19)

【19:9】
『彼はそこにあるほら穴にはいり、そこで一夜を過ごした。』
 エリヤが行った『ホレブ』山は、写真を見ても分かる通り、起伏に富んでいる形状です。そこには『ほら穴』が幾つもあったことでしょう。エリヤはこのホレブにある『ほら穴にはいり、そこで一夜を過ごし』ました。エリヤはどこか良さそうな穴を見つけて入ったと思われます。エリヤが穴に入ったのは、イスラエル人から逃げ隠れるためです。もうこのホレブ山まで来れば、イスラエル人はエリヤを探し出せないようにも感じられたかもしれません。しかし、それでもエリヤはまだ見つけられることを心配するかのように隠れたのです。これはエリヤに大きな恐怖がまだ続いていたからです。大きな恐怖がずっと続くと、もう安心してもいい状態となってさえ、人は過剰に心配してしまうものなのです。

 

『すると、彼への主のことばがあった。主は「エリヤよ。ここで何をしているのか。」と仰せられた。』
 エリヤが穴に隠れると、『彼への主のことばがあ』りました。その『ことば』は実際の音声によったはずです。神はエリヤに対して『ここで何をしているのか。』と言われましたが、エリヤが何をしているのか知らなかったのではありません。神は全てを知っておられましたが、このようにエリヤに言われたのです。それはエリヤが自分自身のことを言葉で示すためでした。そのようにして示された言葉を神は確認されるのです。何故なら、神は実際性を重視される御方だからです。それから神はその言葉に応じることで、御自分の思うところを成し遂げられます。これが神のやり方なのです。神はエリヤ以外の聖徒にもこのようにされたことが聖書で書かれています。