聖書の学び

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Ⅰ列王記19:11(2024/06/23)

【19:11】
『主の前で、激しい大風が山々を裂き、岩々を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。』
 神が強い臨在をもって働きかけられたので、エリヤの周りには『大風』が起こりました。その大風は『激しい』勢いでした。このため、大風は『山々を裂き』ました。どれだけ鋭い風だったかがよく分かります。その風は『岩々を砕』くこともしました。非常に大きな力を持っていたことが分かります。この『大風』により、エリヤは神のことを強く感じたはずです。というのも、エリヤが神を強く感じるため、神はこのような大風を起こされたのだからです。しかし、それでも『風の中に主はおられ』ませんでした。何故なら、この風は神が御自分を感じさせるため起こされた道具のような現象に過ぎなかったからです。神は大風を完全に超越しておられました。神は風の中に閉じ込められるような御方ではありません。

 

『風のあとに地震が起こったが、地震の中にも主はおられなかった。』
 風に続いて『地震が起こ』りました。この地震の詳細はここで示されていません。恐らくこの地震も風と同様、非常に凄まじかったはずです。この地震によりホレブ山の全体が揺り動かされたかもしれません。しかし、この『地震の中にも主はおられ』ませんでした。この地震も、やはり神が御自身を感じさせるために起こされた現象だったからです。神は地震をも超越しておられます。もし地震の中に神がおられたとすれば、神は物質の中に閉じ込められた有限存在となってしまうのです。