聖書の学び

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Ⅰ列王記15:27(2024/04/14)

【15:27】
『それでイッサカルの家のアヒヤの子バシャは、彼に謀反を企てた。』
 『バシャ』は、既に見た通り、イスラエル王国における第三代目の王です。しかし、まだ二代目であるナダブが王の頃は、一般の者に過ぎませんでした。このバシャが、ナダブ王『に謀反を企て』ました。これはナダブが罪深い歩みをしていたからです。神はナダブの罪深さに対する呪いとして、バシャが謀反を起こすようにされたのです。ですから、バシャが根拠無しに謀反を企てたのでないことは明らかです。もしナダブが罪深い歩みをしていなければ、神の呪いも注がれませんから、バシャが謀反を起こすことは無かったでしょう。このバシャは『イッサカルの家のアヒヤの子』でした。つまり、バシャはヤロブアムの系譜に属していません。ユダ王国の場合、4代目のヨシャパテに至るまで世襲制が保たれていました。しかし、イスラエル王国はたったの2代目で世襲制が途切れてしまいました。このことから、神がどれだけヤロブアムを嫌っておられたかよく分かります。もし嫌っておられなければ、イスラエル王国ではヤロブアムの子孫がずっと王として治めていたことでしょう。