聖書の学び

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Ⅰ列王記15:24~26(2024/04/13)

【15:24】
『彼の子ヨシャパテが代わって王となった。』
 アサの次は『ヨシャパテが代わって王とな』りました。このヨシャパテはユダ王国における第4代目の王であり、サウルから数えれば7代目となります。神はこのヨシャパテがユダ王となるよう定めておられました。だからこそ、彼がアサの次に王となったのです。もし他の人物が御心だったとすれば、ヨシャパテはアサが死んでも王になっていませんでした。

 

【15:25】
『ユダの王アサの第二年に、ヤロブアムの子ナダブがイスラエルの王となり、二年間、イスラエルの王であった。』
 イスラエル王国では、『ヤロブアムの子ナダブ』がイスラエルにおける二代目の王となりました。彼はサウルから数えれば5代目となります。ナダブは、『ユダの王アサの第二年』にイスラエル王となりました。しかし、ナダブが王だった期間は『二年間』だけでした。アサが王となってから4年目にナダブは死にました。つまり、ナダブはアサよりも遅く王となり、アサよりも早く王ではなくなりました。ナダブが少ししか王でいられなかったのは、後の箇所から分かる通り、ナダブが罪深く呪いを受けていたからです。

 

【15:26】
『彼は主の目の前に悪を行ない、彼の父の道に歩み、父がイスラエルに犯させた彼の罪の道に歩んだ。』
 このナダブは『主の目の前に悪を行ない』ました。『悪』とは律法に違反した邪悪な行ないのことです。一時的に悪を行なっていたのではありません。ナダブは、ずっと長く悪を行ない続けていたのです。こうしてナダブは『彼の父の道に歩み』ました。悪に歩むという点で、このナダブは父であるヤロブアムと何も変わりませんでした。ですから、ここではナダブについて『父がイスラエルに犯させた罪の道に歩んだ』と言われているのです。これはナダブを非難しているのです。ナダブは父ヤロブアムの罪を避けるべきでした。この箇所では、ナダブの悪について3通りの言い方がされています。すなわち、『彼は主の目の前に悪を行ない』が一つ目であり、『彼の父の道に歩み』が二つ目であり、『父がイスラエルに犯させた彼の罪の道に歩んだ』が三つ目です。このような三重の言い方は、ナダブの罪を強調して示しているのです。というのも、ナダブの罪深さはかなり酷かったからです。