聖書の学び

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Ⅰ列王記16:7(2024/04/20)

【16:7】
『それは、彼が主の目の前にあらゆる悪を行ない、その手のわざによって主の怒りを引き起こし、ヤロブアムの家のようになり、また、彼がヤロブアムを打ち殺したからである。』
 バシャとバシャの家が神から大きな悲惨を受けるのは、神が非常に怒っておられたからです。その怒りの理由は2つのことがありました。まず一つ目は、バシャが『主の目の前にあらゆる悪を行な』ったからです。『あらゆる悪』とは、すなわち諸々の律法違反です。そのような悪により、バシャは『主の怒りを引き起こし』たのです。何故なら、忠実であるべきイスラエルの王が、神に従わず不敬虔で極悪な歩みをしたからです。このようにしてバシャとその家は『ヤロブアムの家のようになり』ました。これではヤロブアムの頃から何も変わっていないことになります。二つ目は、バシャが『ヤロブアムを打ち殺した』ことです。これはバシャがヤロブアムの血を根絶やしにしたということです。神はバシャによりヤロブアム家を打たれました。それは全く正しいことでした。ヤロブアム家は酷い堕落に陥っていましたから、報復を受けるに値しました。ですから、ヤロブアム家がバシャに根絶やしにされたのは自業自得でした。しかし、バシャがヤロブアムを殺したその行為そのものは、極めて大きな問題でした。それが問題であるというのは、ダビデがサウルを殺さなかったことからも分かります。それというのも、サウルに王としての権威が与えられていたように、ヤロブアム家の王にも王としての権威が与えられていたからです。このため、神がバシャに対して怒られるのは全く当然のことでした。