聖書の学び

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Ⅰ列王記19:5~6(2024/06/17)

【19:5】
『彼がえにしだの木の下で横になって眠っていると、』
 死を求めたエリヤでしたが、神はその求めを聞き入れられませんでした。もし聞き入れられていたならば、エリヤはすぐにも死んでいたかもしれません。しかし、神はエリヤが生き続けることを望まれました。何故なら、エリヤはまだ神に仕えるべきだったからです。神が死なせて下さらないのであれば、エリヤはどうしようもありません。このため、エリヤは『えにしだの木の下で横になって眠』りました。この時のエリヤは霊も心も身体もかなり疲れていた可能性が高いでしょう。ですから、自殺も出来ない以上、起きていても苦しいだけですから、このように眠るしかなかったのです。

 

【19:5~6】
『ひとりの御使いが彼にさわって、「起きて、食べなさい。」と言った。彼は見た。すると、彼の頭のところに、焼け石で焼いたパン菓子一つと、水のはいったつぼがあった。彼はそれを食べ、そして飲んで、また横になった。』
 エリヤが眠っていると、『ひとりの御使いが』エリヤに触れました。この『御使い』がどのような名前だったかは何も示されていません。この御使いはエリヤを守護する役目の御使いだった可能性があります。御使いがエリヤ『にさわっ』たのは、エリヤを起こすためでした。この時、神はエリヤに『焼け石で焼いたパン菓子一つと、水のはいったつぼ』を与えられました。この菓子と壺は、神の奇跡により、エリヤ『の頭のところに』置かれたのでしょう。御使いはこれらをエリヤが食べるため、エリヤに触れて起こしたのです。エリヤはこの御使いが神の指示により遣わされたことを知っていたでしょうから、御使いが『起きて、食べなさい。』と言った通り、自分の近くに置かれたパンと水『を食べ、そして飲』みました。それからエリヤは『また横にな』ります。何故なら、この時に御使いが命じたのは、これらを『食べなさい。』という内容だけであり、他に何かするよう命じられていなかったからです。