聖書の学び

聖書の学び

Ⅰ列王記8:22~23(2023/10/15)

【8:22~23】
『ソロモンはイスラエルの全集団の前で、主の祭壇の前に立ち、両手を天に差し伸べて、言った。』
 この時は、聖なる宮に主が入られた偉大な記念すべき時でした。ですから、ソロモンは神に対し祈りを捧げました。このような時は当然ながら祈るべきでした。この祈りはこの章の53節目まで続いています。ソロモンはこの祈りを『全集団の前』で主に向かって捧げました。つまり、これは公的な祈りであり、ソロモンは民の代表として祈りを捧げたのです。また、ソロモンは『主の祭壇の前に立』って祈りました。これは祭壇においてキリストを指し示す動物犠牲が捧げられるからです。神はキリストにおいてのみ人と和解されます。ですから、古代において『主の祭壇の前』ほど祈りを捧げるのに相応しい場所は無かったと言えるでしょう。祈る際にソロモンが『両手を天に差し伸べ』たのは、言うまでもなく神が天におられるからです。ソロモンが常日頃からこのようにして祈っていたかどうかは分かりません。また、このようにして祈れと聖書が命じているわけでもありません。しかし、ソロモンがこのようにして祈ったのは間違っていませんでしたし、現代でこのようにして祈られることがあってもそれはそれで良いのです。