聖書の学び

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Ⅰ列王記22:26~27(2024/10/02)

【22:26~27】
『すると、イスラエルの王は言った。「ミカヤを連れて行け。町のつかさアモンと王の子ヨアシュのもとに下がらせよ。王が『この男を獄屋に入れ、私が無事に帰って来るまで、わずかなパンと、わずかな水をあてがっておけ。』と命じたと言え。」』
 普通の国であれば、ミカヤは容赦なく処刑されていたかもしれません。ミカヤは事実上において王の死を宣告したのですから、処刑されても不思議なことはありませんでした。しかし、アハブはもう既に神の奇跡を見て、神のことをよく知っていました。そのような神の預言者であるミカヤを処刑することはアハブに出来なかったのでしょう。ですから、アハブはせめてミカヤを『獄屋に入れ』ることにしました。『町のつかさアモンと王の子ヨアシュのもとに下がらせよ。』とは、つまり彼らの管理下に委ねたことです。『アモン』とは個人名であって、民族としてのアモン人と関わりがあったかどうかは分かりません。『王のヨアシュ』はアハブの子でしょう。アハブは、獄屋に入れられたミカヤが酷く取り扱われるようにします。すなわち、『わずかなパンと、わずかな水』だけで生きるようにさせたのです。これは酷いことでした。アハブは神を尊んでいなかったのです。だからこそ、神に仕えている預言者ミカヤをも尊ばなかったわけです。もしアハブが神を尊んでいれば、ミカヤをも尊んでいたことでしょう。