聖書の学び

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Ⅰ列王記22:15~16(2024/09/25)

【22:15】
『彼が王のもとに着くと、王は彼に言った。「ミカヤ。私たちはラモテ・ギルアデに戦いに行くべきだろうか。それとも、やめるべきだろうか。」すると、彼は王に答えた。「攻め上って勝利を得なさい。主は王の手にこれを渡されます。」』
 ミカヤはアハブの求めに応じ、アハブのもとに行きました。これはアハブに神が定めておられる偽りの言葉を告げるためです。ミカヤに会ったアハブは、これからラモテ・ギルアデに戦いに行くべきか止めるべきか尋ねます。アハブはミカヤの個人的な意見を聞いたのではありません。神からの御言葉を聞こうとしたのです。このように神の御心を求めること自体は全く正しいことでした。しかし、ミカヤはアハブに対し、他の預言者と同様に『攻め上って勝利を得なさい。』と言います。後の箇所を見れば分かる通り、アハブに勝利が与えられることはありません。つまり、ミカヤも他の預言者と同様に偽りを言ったのです。これは神がアハブに偽りを聞かせようとされたからです。そのようにしてアハブは惑わされ、死の罰を受けねばなりませんでした。

 

【22:16】
『すると、王は彼に言った。「いったい、私が何度あなたに誓わせたら、あなたは主の名によって真実だけを私に告げるようになるのか。」』
 ミカヤの言葉を聞いたアハブは不満がります。何故なら、ミカヤが偽りを言ったことにアハブは気付いたからです。アハブはこれまで何度も偽りを言うなとミカヤに『誓わせ』ていました。それなのにミカヤは何度も偽りを語り、今回もそのようにしたのです。ですから、アハブがミカヤの言葉をよく思わなかったとしても自然なことだったと言えます。しかしながら、どうしてミカヤは偽らないと誓ったにもかかわらず、このように偽ったのでしょうか。それはアハブが罪深い堕落した歩みをしていたからです。アハブは自ら神に背き、反逆的な歩みをしていました。ですから、ミカヤもアハブの言った通りにしなかったのです。これこそ罪深いアハブに与えられた神からの呪いでした。