聖書の学び

聖書の学び

Ⅰ列王記9:3~4(2023/11/27)

【9:3】

『わたしの目とわたしの心は、いつもそこにある。』
 神はソロモンの祈りを聞き入れて下さいましたから、いつも宮にその御目と心を向けていて下さいました。つまり、宮で起こることは何であれ神の御前に重視されます。それは決して軽んじられないのです。当然ながら宮で捧げられる祈りもそうです。ですから、神は宮で捧げられる祈りを重視して聞いて下さいました。

 

【9:4】
『あなたが、あなたの父ダビデが歩んだように、全き心と正しさをもって、わたしの前に歩み、わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し、わたしのおきてと定めとを守るなら、』
 ダビデは神の御前で『全き心と正しさをもって』歩みました。パリサイ人の場合、外面的には正しく歩んでいるかのようでしたが、その内側は全く駄目でした。しかし、ダビデは外面的に正しかっただけでなく内面的にも正しく振る舞っていたのです。しかし、このようなダビデであっても幾つかの罪の場合は話が別でした。例えば、バテ・シェバ事件での罪や人口調査における罪がそれです。神はこのようなダビデのごとく、ソロモンも正しく歩むのを求めておられます。何故なら、ダビデが正しく歩んだのは御心に適っており、その子であるソロモンも父に倣うべきだったからです。ソロモンがどれだけ敬虔に歩もうとしても、罪を犯すことから免れはしません。ソロモンが言ったように『罪を犯さない人間はひとりもいない』からです。キリストを除き、あらゆる人間は堕落しているため、罪に陥ってしまいます。しかし、ソロモンが罪を避けられなかったとしても、全力を尽くして神の御前で敬虔に歩もうとすべきでした。ここで神が『わたしがあなたに命じたことをすべてそのまま実行し』なさいと言っておられるのは、つまり聖なる戒めから右にも左にも逸れてはならないということです。このような忠実さは当然ながら今の聖徒たちにも求められています。