聖書の学び

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Ⅰ列王記15:6(2024/03/31)

【15:6】
『レハブアムとヤロブアムとの間には、一生の間、争いがあった。』
 レハブアムとヤロブアムは、いつまでも対立し続けていました。この2人は和合することが決して出来なかったのです。先に見た通り、レハブアムの死によりその子アビヤムが王となったのは、『ヤロブアム王の第十八年』の時でした。ですから、レハブアムとヤロブアムが争っていた期間は、18年を越えなかったことになります。この箇所は、言葉が幾らか異なるものの、内容的に先の箇所(Ⅰ列王記14:30)と同じことが言われています。この繰り返しは、2人の争いが決して無視されるべき事柄ではないことを示しています。何故なら、神の呪いにより2人は対立することとなったからです。このようにレハブアムとヤロブアムの対立が強調されるのは、その対立の背景にある神罰を強調することにもなるのです。私たちがこの対立において神罰の事柄を考えるべきであることは明らかでしょう。そのような神罰が齎されたのは、ソロモンが酷い堕落に陥ったからでした。もしソロモンが堕落していなければ、神の呪いも無かったでしょうから、この2人の王は争い合うことが無かったはずです。その場合、そもそもイスラエルは2つの国に分裂していませんでしたから、イスラエルにおける王はレハブアムただ一人だけだったでしょう。罪によりこういった対立が呪いとして齎されるということは、聖徒であれば是非とも知っておくべき重要な事柄です。