聖書の学び

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Ⅰ列王記19:21~20:1(2024/07/05)

【19:21】
『エリシャは引き返して来て、一くびきの牛を取り、それを殺し、牛の用具でその肉を調理し、家族の者たちに与えて食べさせた。それから、彼は立って、エリヤについて行って、彼に仕えた。』
 エリシャはエリヤから求めを承諾されたので、『家族の者たち』のもとへ行きました。『引き返して来て』と書かれているのは、エリヤを追いかけて行ったその場所から、農耕をしていた場所にです。この『引き返して来』た時間はそれほど長くなかったと思われます。そしてエリヤは『一くびきの牛を取り』、『その肉を調理し、家族の者たちに与えて食べさせ』ました。こうしてエリヤは親族への義務を果たしたのです。この時に『調理し』た『牛』は恐らく最も上質な個体だったことでしょう。このように特別な時なのです。まさかエリシャがどうでもいいような個体を選んで調理したとは考えにくいのです。このようにしてエリシャは『立って、エリヤについて行って、彼に仕え』ました。神がエリシャを選ばれ、エリヤがエリシャを召しの道に導き、エリシャは神とエリヤの導きに歩みました。こうして神の御計画が進むこととなったのです。もしエリヤでなくこれがキリストであれば、エリシャはすぐにも付いて行かねばならなかったと思われます。

 

【20:1】
『アラムの王ベン・ハダデは』
 アハブ時代のアラム王は『ベン・ハダデ』でした。『アラム』とはイスラエル王国の北東に位置するアラム人が住む地域です。