【5:26】
『今は銀を受け、着物を受け、オリーブ畑やぶどう畑、羊や牛、男女の奴隷を受ける時だろうか。』
エリシャは、ゲハジが『銀を受け、着物を受け』たことでゲハジを責めました。エリシャは贈り物を受け取るため、ナアマンが癒されるようにしたのではないからです。ナアマンが癒され真の神について悟れるように。エリシャはただこのようになるためにだけ、ナアマンが癒されるようにしました。実際にナアマンはそのようにして癒され、神を知りました。ですから、もうその時点で全てが良く、一切は完了したのです。しかし、ゲハジは全くこのことを弁えていませんでした。しかも、ゲハジは2回も嘘をつくことさえしました。ですから、ゲハジがこのように責められるのは当然のことでした。ところで、ここでエリシャが実際にゲハジが受けた銀と着物以外にも色々な贈り物について言っているのは何故なのでしょうか。ゲハジが受け取ったのは『銀』と『着物』の2つだけだったはずです。これ以外にも色々とエリシャが言っているのは、2つの理由が考えられます。まず一つ目は、ゲハジが自分の受けた銀や着物と引き換えに『オリーブ畑やぶどう畑、羊や牛、男女の奴隷』を得ようと計画していたことです。このようなものと引き換えれば、もう銀や着物はゲハジのもとから無くなりますから、何とか誤魔化せるようにもなったはずです。エリシャは『神の人』でしたから、ゲハジがこれからどのようにしようとしているかも見抜けたのです。二つ目は、エリシャがとにかく何でも贈り物を受け取るべきではなかったと示そうとしていることです。もしここでエリシャが銀と着物の2つだけを言っていたとすれば、ゲハジは「であれば他の贈り物ならば問題なかったのでしょうか。」などと抗弁していた可能性もあります。ゲハジのような者であれば、そのような抗弁をしていた可能性も否定できないでしょう。ですから、エリシャはここで実際にゲハジが受けていない贈り物も示すことで、そのような抗弁を前もって封じようとしたのかもしれません。このうち一つ目のほうが可能性としては高いと思われます。