聖書の学び

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Ⅰ列王記12:8~11(2024/01/31)

【12:8~9】
『彼とともに育ち、彼に仕えている若者たちに相談して、彼らに言った。「この民に何と返答したらよいと思うか。彼らは私に『あなたの父上が私たちに負わせたくびきを軽くしてください。』と言って来たのだが。」』
 長老たちの有益な助言を退けたレハブアムは、若者たちに相談します。これも何か良い助言が得られるのではないかと思ったからなのでしょう。もしレハブアムが長老たちの助言を受け入れていれば、それで充分とし、若者たちには相談していなかったかもしれません。しかし、長老たちの助言より更に良い助言を求め若者たちにも相談していた可能性があります。レハブアムが何人の『若者たちに相談し』たかは分かりません。若者『たち』とありますから、2人また3人以上だったことならば分かります。また、若者たちに相談したのが、3日間の「いつ」だったかも分かりません。しかし、これは別に分からなくても何も問題ありません。

 

【12:10~11】
『彼とともに育った若者たちは答えて言った。「『あなたの父上は私たちのくびきを重くした。だから、あなたは、それを私たちの肩から、軽くしてください。』と言ってあなたに申し出たこの民に、こう答えたらいいでしょう。あなたは彼らにこう言ってやりなさい。『私の小指は父の腰よりも太い。私の父はおまえたちに重いくびきを負わせたが、私はおまえたちのくびきをもっと重くしよう。私の父はおまえたちをむちで懲らしめたが、私はさそりでおまえたちを懲らしめよう。』と。」』
 相談を受けた若者たちも、先の長老たちと同様、曖昧さのない回答をしました。しかし、その内容は長老たちの良い助言と真逆の内容でした。この箇所から、若者たちはヤロブアムたちの求めをよく理解したことが分かります。この若者たちは国の事情に決して疎くありませんでした。若者たちは、レハブアムがソロモンの課した重荷を更に重くするよう勧めます。若者たちがどれぐらい重荷をきつくするかは指示していません。ただとにかくレハブアムが重荷を酷くするようにと言っているだけです。これでは民の求めに真逆の対応をすることになります。若者たちのこういった助言は最悪の内容でした。この若者たちは、レハブアムの小指が『父の腰よりも太い』と言うよう勧めます。『小指』とは、つまりレハブアムが民に命じることです。イスラエルに限らず古代の王たちは、人差し指でなく小指を伸ばして色々と命令していたからです。人間の身体で『腰』よりも太い部位は他にありません。つまり、レハブアムが自分の小指を『父の腰よりも太い』と言うのは、レハブアムがソロモンの課した度合いよりも重い重労働を民に対して命じるという意味です。このように若者たちが言ったのは象徴的な言い方です。これは少し考えないと分かりにくいかもしれません。また若者たちは、レハブアムが『さそり』で民を懲らしめるべきだとも勧めました。ソロモンの場合は民を『むちで懲らしめ』ました。『むち』よりも『さそり』のほうが危険であり恐ろしいものです。つまり、若者たちはレハブアムがソロモンよりも厳しい懲らしめを民に与えるべきだと助言したのです。この『さそり』という言葉は単なる厳しさの表現だったかもしれませんが、本当に『さそり』を使うべきだと言った可能性もあります。このような若者たちの助言は、先に見た長老たちの助言と異なり、高慢なレハブアムに適応した内容でした。何故なら、この助言であればレハブアムは民に遜らくていいからです。